大谷翔平がチームに失望? 日本での会見が切り取られ、アメリカで誤解が拡散
◆チームに「失望」? 米での二次報道でニュアンスが変化
この記事をもとに米国内に報道が広がり、誤解はさらに大きくなった。 米スポーツ・イラストレイテッド誌(10月18日)は、「この二刀流スーパースターは日本の空港でインタビューを受け、シーズンの成果に失望したとコメントした」と報じた。
さらに同誌は続いて、「個人的にはいいシーズンだったなと思う」との発言を切り取って付け加えている。こう並べると、大谷選手がチームと対比して、自身の成果が芳しかったと主張しているかのようだ。実際にはこの発言は、「あまりよくない方向での印象が強い」のはるか前、会見の冒頭付近で発言したものだ。意図的にチームの不振と比べる趣旨ではなかった可能性がある。
米CBS(10月18日)の記事も同様の内容となっており、「『僕個人にとってはいいシーズンだった』と述べた大谷は、チームとしてはエンゼルスのプレーが振るわなかったことで、シーズン終盤になってダレたようだと説明した」と報じている。
◆引く手あまたの大谷選手
一連の報道を経て、エンゼルスとの関係の冷え込みを指摘する報道も出ている。米MLBトレード・ルーモアズ誌は、もともとエンゼルスは大谷選手のトレードを計画しながらも白紙撤回していた過去がある、との観測を報じている。
米ブリーチャー・レポート誌も大谷選手を、今シーズンオフにトレードされる可能性の高い選手25人のうち1位に選出している。
他球団を専門的に報じるメディアなどは「うちのチームに来るならこの選手とトレードすることになる」といった観測まで盛んに報じている。
二刀流スターの大谷選手は多くの球団の興味を引いているようだ。CBSは、ヤンキース、パドレス、ホワイトソックスがトレードを検討していたと報じている。
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