大谷翔平がチームに失望? 日本での会見が切り取られ、アメリカで誤解が拡散

Alex Gallardo / AP Photo

 シーズンオフで日本に帰国した大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手は、羽田空港で日本の記者団への会見に応じ、今シーズンを通じたチームの不振を率直に認めた。だが、米メディアに報じられる過程で発言の一部が切り取られ、あたかも大谷選手がチームに不満を抱いているかのような報道となっている。それによってトレードの話題も大きくなっている。

◆帰国後のコメントが切り取られる
 AP通信(10月18日)が配信した英字記事は、大谷選手がチームへの不満を口にしたように受け取れる内容となっている。記事は羽田での会見をまとめたもので、「所属のロサンゼルス・エンゼルスがMLBのプレーオフ進出を再び逃したことに(大谷選手が)批判的だった」としている。

 記事は会見での大谷選手の発言から、「あまりよくない方向での印象の方が強いかなと思います」との一節を引用している。チーム批判をしているかのようにも感じられるが、実際にはこれは今シーズンの印象的な試合を問われた大谷選手が、不振を率直に認めた場面だ。

 また、英訳の過程を通じ、「あまりよくない方向での印象の方が強いかなと思います」の原文は「So I have a rather negative impression of this season.(今シーズンはかなりネガティブな印象を持っています)」と変化しており、本来の発言よりもわずかに批判の色が濃くなっている。

Text by 青葉やまと