CMで歌披露、漫画にも登場……大人気フェデラー、私邸建設ではトラブル

©Roger Federer

 先日、「ツアー復帰が最優先事項で、近い将来、引退する計画はない」と話したテニス選手のロジャー・フェデラーは、今夏で40歳になる。フェデラーは、言うまでもなく世界的なスターだが、もちろん出身国スイスでも絶大な人気だ。最近のテニス以外の活躍ぶりを見ても、どれほど好感度が高いかがわかる。

◆CMのために歌も歌うフェデラー
 スイスにおいて、フェデラーの露出度は高い。銀行、時計、車、チョコレート、パスタ、コーヒーマシンなど、テレビのコマーシャルにしばしば出てくるし、雑誌広告やポスターでもよく見かける。フェデラーがブランドアンバサダーとして商品を宣伝する影響はやはり大きい。

 私事だが、筆者の家ではJURAの豆挽きコーヒーマシンを使っている。JURAはフェデラーが2006年以来アンバサダーを務めているブランドだ。スイスではコーヒーマシンはカプセル式の方が人気だが、わが家は豆挽きを使いたかった。JURAを選んだのはスイス人の夫で、どこまで本気かわからないが「ほかのメーカーじゃなくJURAがよかった。だって、ロジャーも勧めているし」と話していた。夫は、フェデラーのファンではない。

 最近のフェデラーの登場というと、日本でも親しまれているリンツチョコレートの本社に昨秋オープンした博物館「リンツ・ホーム・オブ・チョコレート」のオープニングセレモニーや、同じく昨秋、スイスコムに次ぐ通信会社サンライズ・コミュニケーションズのキャンペーンのために、ビートルズの『ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ』を歌ったテレビコマーシャルだ。このコマーシャルは頻繁に流れた。

Text by 岩澤 里美