ドイツの町が日本フィーバーに! バドミントン・ドイツOP観戦記

Martin Meissner / AP Photo

◆日本人の声援少なく
 会場ではドイツ在住と思われる中国人やインドネシア人の声援が聞かれたが、観客は圧倒的にドイツ人が多かった。ドイツでこれだけの人がアジアに声援を送る様子はたいへんめずらしい。一方、デュッセルドルフには欧州屈指の日本人コミュニティがあるが、日本人の応援の少なさが少し寂しく感じられた。

 恥ずかしながら筆者も、北バイエルン州リーグでプレーしている。試合で中国人やインド人プレーヤーを見かけることはあるが、日本人に出会ったことはまだない。

 バドミントンをする人にとって、バドミントン王国日本はドイツでも憧れの対象だ。一度は青春をかけたスポーツで、日本を代表する選手たちが遠い異国の地で大声援を受けるのを見るのは、純粋にうれしい。

 会場には子供たちの姿もたくさんあった。今回の日本勢のすばらしいプレーは、きっと彼らに大きな刺激を与えたことだろう。来年のジャーマン・オープンでは、より多くの日本人を見かけることができれば、と一人のファンとして切に願う。

Text by モーゲンスタン陽子