世界が見た「ちょっと変わってて強い」大坂なおみ 全豪決勝での精神力には脱帽

Aaron Favila / AP Photo

 テニスの全豪オープンの女子シングルス決勝で、大坂なおみがペトラ・クビトバを破り、優勝した。テニス界の「不思議ちゃん」的なイメージとその若さから、メンタル面はまだまだ未熟と見られていたが、全豪決勝戦では大ピンチを見事に切り抜けて勝利を手にし、精神力の強さを証明した。進化するなおみは世界を驚かせている。

◆不思議キャラ炸裂。テニス界では異色の存在
「これは多分、史上最悪の受賞スピーチになると思う」

                                                                                                                 

 2018年3月にBNPパリバ・オープンで優勝した際の大坂の一言は、観客を笑いに包み込んだ。英テレグラフ紙は、2週間の大会期間を通じ、観客とテニス界は、すでに「大坂なおみの不思議な素晴らしき世界」についての入門セミナーを受講済みだったと述べ、この一言で皆がまた少し彼女を好きになったと述べる。何色にも染まらず、臆せずユニークで、まるで子供のように話す大坂は、いろんな点で少し違った存在だとしている。

 同紙は、大坂の独特さを表すほかのエピソードも紹介する。3年前に記者会見で自分のキャリア上の野心について聞かれたときに、「To be the very best, like no one ever was(史上最強になる)」と答えた。実はこれはポケモン(英語版)のテーマソングの歌詞から拝借した一言で、彼女は当然誰もがそれを知っていると思い、笑みを浮かべて反応を待っていた。ところがその言葉を知っていた記者はいなかったためまったく受けず、慌てて引用元を本人が説明する事態となったらしい。

 大坂の変わったユーモアは、しばしば日本のメディアも当惑させていると同紙。日本語が流暢ではないため、インタビューは英語で行われるが、彼女は日本人には理解し難いオフビート・ジョークを英語で次々と放つ。2016年には、「これは文化の違いなのか、性格なのか、世代の差なのか」と頭を悩ませる日本人レポーターの苦悩をニューヨーク・タイムズ紙が紹介しているが、テレグラフ紙は英語圏のジャーナリストでも十分戸惑うとしている。

Text by 山川 真智子

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