サッカー知らない人でもわかる! ワールドカップの基本をおさらい

AP Photo / Darko Vojinovic

 そう、この世界には、ワールドカップというものがある……

 世界で最も注目度の高いスポーツイベントも、ついに決勝トーナメントが始まった。その流れに乗り遅れたくないけれど、いかんせんルールがさっぱりわからない、という初心者のために、ワールドカップやサッカーの基本的なルールを説明しよう。

                                                                                                                 

◆決勝トーナメントに進出できるのは、16チーム
 ワールドカップ本選はまず、32カ国のチームがそれぞれ3戦ずつ戦うグループステージから始まる。4チームずつ8グループに分かれ、決勝ラウンド進出に必要な勝ち点をめぐって争う。決勝ラウンドに引き分けは存在せず、そこでは各グループリーグを1位で突破したチームと、別のグループで2位になったチームが対戦することになる。

 グループステージでは、勝てば勝ち点3、引き分けなら勝ち点1を獲得する。各グループリーグの上位2チームがベスト16に進出する。グループリーグで勝ち点が並んでしまった場合に用いられる他の基準もあるが、説明が少々複雑になるため、本記事では割愛する。ただ、ショーを楽しもうではないか。

 決勝ラウンドに進出する16チームが出そろった段階で、勝負は勝ち抜き戦に代わり、マーチマッドネス(全米大学体育協会男子バスケットボールトーナメント)同様のトーナメント方式で行われる。90分間の試合が終わった時点で結果が同点なら、前後半それぞれ15分間ずつの延長戦にもつれこむ。それでも決着がつかなければ、PK戦になる。PK戦では各チーム5名の選手が交互に相手ゴールにシュートを放ち、キーパーと直接対決する。

 初回ラウンドで16チームが8チームなり、さらに4チーム、2チームへと絞られ、最後に残った優勝チームはプロスポーツの中でも最難関といえる優勝トロフィーを自国に持ち帰ることになる。

◆セットピース(セットプレー)とは?
 映画や演劇の世界でセットピースと言えば、ドラマティックで壮大なシーンのことだ。しかしワールドカップでは違う。セットピースとは、ファウルがあった場合やボールがラインを超えてコートの外に出た際に、一度ボールを静止させて試合を再開させることを指す。主に英語圏で使われる言葉で、日本ではセットプレーと呼ばれることが多い。言葉の響きはエレガントだが、得点にかかわる非常に重要な局面となる。

◆アディショナルタイム
 ケガや選手交代、あるいはブブゼラの音で試合が妨害された場合など、ゲームの進行が遅れることがある。しかし、サッカーの試合時間を刻む時計が止まることはない。その遅延を考慮し、90分の試合時間が、前半終了前に1、2分、さらに試合終了前に数分延長されることがある。通常、1試合でアディショナルタイムが6分を超えることはないが、混乱が生じて試合が中断された場合はそれ以上になることもある。

◆一見シンプルだが、実は複雑なオフサイド
 フィールドには複数のラインがある。ラインには何らかの意味があるが、オフサイドというのは、サッカー独特のルールだ。

 オフサイドのルールは次のようなものだ。攻撃側(フォワード)の選手が相手サイドのフィールドにいる場合、チームメイトがボールを持ったとしても、相手チームの選手(ゴールキーパーを含む)が、攻撃側選手とゴールの間に2人以上いなければ、その選手はプレイを続行できないというものだ。

 審判によってオフサイドの判定がチームに下されると、相手チームにボールが渡り、違反が発生した場所からの間接的なフリーキックを与えてしまうことになる。

 ここまではついてきていただけているだろうか? オフサイドは、審判に正しいオフサイドラインが見えていなければならないため、難しい判定となる。

◆今話題の「VAR」とは?
 VARとは、「ビデオ・アシスタント・レフェリー」の略だ。通常の審判による判断をビデオ判定によって修正、あるいは確認するテクノロジーだ。昨年試験導入され、ワールドカップでは今回のロシア大会で初めて採用されている。機械判定技術のゴールライン・テクノロジーは4年前のブラジル大会でも使用されていたが、VARは今回が初となる。

 VARはモスクワにあるオペレーションルームで中央管理されており、すべてのスタジアムのさまざまなカメラアングルやスピードにアクセスでき、中にはウルトラスローモーションに対応するモニターもある。

 フィールド上の審判は、「ゴールやゴールにつながる状況」、「オフサイド」、「レッドカードによる一発退場(これは最悪だ)」、「カードや退場といった処分対象の選手を誤った場合(これは稀)」において、VARに対してアドバイスや確認を求めることができる。

◆カードについて
 イエローカードは選手に対する警告だ。イエローカードを2枚出された選手は退場となるだけでなく、そのチームは1人少ない状態でその試合を戦わなければならなくなる。さらに、その選手は次の試合に出場することもできない。次の試合への出場停止に関しては、同一の試合でなく、大会中にイエローカードが累積で2枚になった場合も適用される。

 ただ、イエローカードの累積は準々決勝終了時点で一旦すべてリセットされる。イエローカードが累積した選手が決勝戦に出場できない、という状況を防ぐためだ。しかし、準決勝でレッドカード、あるいはイエローカードを2枚もらった選手は、決勝に出場することはできない。

By LEANNE ITALIE, Associated Press Translated by isshi via Conyac

Text by AP

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