外国人がハマる「うんこミュージアム」 運営元「うんこは世界共通の楽しい話題」

巨大うんこオブジェから小さなうんこが飛び出す「うんこ・ボルケーノ」、かわいいキラキラしたうんこが並ぶ「ウンスタジェニックエリア」、うんこのゲームが楽しめる「ウンタラクティブエリア」など、うんこをテーマにしたコンテンツが満載の「うんこミュージアム」。

【画像】オーストラリアに誕生した「うんこミュージアム」

日本でも累計来場者数140万人を突破した同ミュージアムが、2024年1月17日にオーストラリア・メルボルンにオープンしました。

前売りチケットは4,000枚以上が販売され、オープン後も話題を呼び、順調に来場者を集めています。

NewSphereは今回、「うんこミュージアム」を企画・プロデュース・運営する株式会社たのしいミュージアムにオンライン取材しました。

国内外で展開する「うんこミュージアム」

同社は、制作・プロデュースする面白法人カヤックと共に、2019年に横浜に第一弾をオープンさせました。

その後も2023年までに常設旗艦店である東京をはじめ、広島、静岡、栃木、福岡、そして中国・上海で開催。

2023年10月時点で、累計来場者数が140万人を突破しました。

「うんこというテーマを通じてお客様の固定観念を覆す体験を提供する。それが『うんこミュージアム』です」と話すのは今回取材に応じてくれた、株式会社たのしいミュージアム代表取締役の小林将さんです。

「横浜で開催した当初から、国内だけでなく海外からもたくさん問い合わせをいただき、うんこが人を楽しい気持ちにするのは世界共通だと感じました。

企画した時から海外での開催も考えていましたので、本格的に動いたところ上海での開催が決まりました」

上海での同ミュージアムの反響が予想以上に大きかったため、さらに海外展開を推し進めようとしたところで、新型コロナウイルス感染症が大流行。

計画はストップしてしまいます。

「ストップしている間も、海外開催に向けて準備は進めていました。

その中で、世界をリードするライブ・エンタテインメント発見プラットフォームFever社と協業が決定し、開催地選定のために世界の各拠点でマーケティング調査を実施しました。

同時に日本でも、開催地の絞り込みを行うために国別の来場者を調査。アメリカに続いてオーストラリアが多いことが分かったのです。

Fever社の調査結果においても、オーストラリアでの評価がよかった点を踏まえて協業第一弾のうんこミュージアムはオーストラリアで開催することを決めました」

外国人を魅了する「うんこミュージアム」コンテンツ

大通りの繁華街に誕生したメルボルンのミュージアムは、うんこがテーマであるというインパクトとポップでかわいい外観が一際目立ち、日に日に来場者が増えているそう。

そこまでウケている理由について小林さんは、

「一般的にこうしたミュージアムは、子供をターゲットにしたものが多いのですが、我々は老若男女が楽しめるコンテンツを取り揃えることにこだわりました。

親子で一緒に遊ぶことも、若い世代が友達同士で楽しむこともできるものにしたかったのです」といいます。

そのねらいが的中したことは、来場者に聞いた次のようなコメントからもわかります。

「カラフルな便器と手に持って歩ける『マイうんこ』がとってもカワイイ!(30代女性)」

「ピンクやグリーンのうんこが最高! 『うんこ動物』もかわいくてぬいぐるみを買っちゃった!」(10代女性)

「オーストラリア人は日本のコンテンツやデザインに興味がある人が多いから、とてもウケると思う」(20代男性)

「うんこゲームのコーナーでは難しすぎるゲーム(クソゲー)もあって、笑いながら時間を忘れて遊んじゃった!」(30代女性)

「娘と孫と来たけど、みんなで『Poop(英語でうんちの意味)』『Poop』と声を上げながら楽しんじゃった」(60代女性)

「うんこミュージアム」が今後目指す海外展開

小林氏に今後の海外展開について伺うと、

「コロナでストップしていましたが、もともと海外展開を計画していましたので、やっとそれを実行できるとワクワクしています。

メルボルンのミュージアムで『うんこ』が海外の人々を笑顔にすることを確信しましたので、より一層注力していきたいと思っています。

海外での開催は次々に展開していきたいと考えています。楽しみにしてもらえたらうれしいです」とのこと。

また、メルボルンのミュージアムで「うんこ動物」のキャラクターぬいぐるみが東京の常設旗艦店よりも人気であることを受けて、ミュージアム以外での展開も視野に入れているそう。

今後の展開に目が離せません。

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Text by 星名 楓