ノルウェーの海にそびえ立つ美しき石油リグ 孤立した海での従業員の生活は?

Photo by Jan-Rune Smenes Reite

◆1日に12時間働き、4週間しっかりと休む
 巨大なドラウゲン油田だが、1シフトあたり最低43人がいれば操業が可能だ。シフトは1日12時間の長丁場だが、プラットフォームで2週間働いた後は、4週間陸上で休暇を取ることができる。孤立した海での生活中は家族と連絡を取りたいところだが、以前は安全確保から、携帯電話の持ち込みが一切禁止されていた。現在でも生産エリアへの持ち込みは依然として禁止されているが、居住区では使用が許可されている。陸地と遠く離れており本来は圏外のエリアだが、ノルウェー石油博物館によると、専用のワイヤレス通信網が整備されている。

 プラットフォームはかつて発電の機能も備えていた。石油生産により発生するガスを用い、電力を生成していた。しかし、ノルウェジアン・ペトロリアムによると、近年では石油生産量が減少し、十分な発電が難しくなっているという。

 ガス発電は、かつてはこのプラットフォーム自体に電力を供給する目的でも使用されていた。一方、最近では環境に優しいエネルギーへの転換が進行中だ。オフショア・エンジニア誌によれば、ガス発電に代わり、陸上から電力を供給する計画が存在する。プラットフォームからの二酸化炭素(CO2)排出量を年間20万トンほど削減する狙いだ。

 洋上で威容を誇るドラウゲン石油プラットフォームには、陸上の油田とは異なる試みや運営・安全上のノウハウが盛り込まれている。

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Text by 青葉やまと