「時代はセクシーなハイブリッド」プリウスの米国販売138%増、1-3月 現地誌も注目

Toyota Motor Sales, U.S.A., Inc.

 トヨタ プリウスの売り上げがアメリカで好調だ。1〜3月(第1四半期)の販売台数は、前年同期比138.6%増を記録した。バッテリー式の完全なEV(BEV)へ舵を切らず、ハイブリッド路線を重視したトヨタの戦略が功を奏している。

◆BEVでなくハイブリッドに勝因
 BEVであるbZ4Xの同時期の販売台数が1897台に過ぎないのに対し、プリウスは1万3327台だった。前年同期の5586台に対し、138.6%の伸びを見せた。

 人気の要因として米カー・バズ誌(4月3日)は、「最新のプリウスは圧倒的に支持されやすい」と指摘する。かつて凡庸との評価があったプリウスだが、最新の5代目では見た目も優れ、プライム仕様に至っては「油断しているGR86ドライバーを困惑させるほど速い」と記事は評価。

 0-100キロ加速は7秒を大きく下回るほどに強化され、スムーズな乗り心地、俊敏なハンドリング性能、適度なラゲッジスペースなども購入しやすい要因となっている。

 記事は「ほかの自動車メーカーも注目すべきだろう。見栄えがよく、価値の高いハイブリッド車が勝利のレシピのようだ」としている。

 米モーター・ワン誌(4月2日)は、プリウス人気が「人々がEVではなくハイブリッド車を求めていることを証明」しているとの記事を掲載した。

 同誌エディターは「プリウスはEVを時代遅れに感じさせるタイプのハイブリッド車だ」との所見を述べる。プリウス プライムに試乗したところ、電気のみで約70キロ走れる航続距離に加え、「プリウスとしては初めて220馬力(hp)を発揮する、笑顔を誘うような推進力」に感心したという。

 2024年ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞し、見た目の美しさでも高い評価を受けるプリウス。インフラ不足などBEVの弱みも明らかになるにつれ、プリウス人気は当面続きそうだ。

Text by 青葉やまと