インドで注目されるトヨタの躍進「ようやく足場を固めた」 販売台数40%増

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 トヨタのインド販売が急拡大している。今年1月から11月までの販売台数は21万497台となり、前年同期比40%増を記録した。現状では韓国・起亜(キア)自動車の後塵を拝しているが、拡大するインド乗用車市場で爆発的な人気を得るシナリオも夢ではない。

◆過去最高の年間販売数も射程に
 フォーブス誌インド版(12月6日)は、「販売台数を見る限り、日本の自動車メーカーであるトヨタは、世界で最も急成長している自動車市場の一つであるインドで、ようやく足場を固めたようだ」とみる。前年同期比で「記録的な伸び」を記録しており、四半世紀に及ぶインドでの事業でも「最高の年を達成する勢い」だと同誌は報じる。

 記事によると9月の販売数は2万3000台に迫り、過去最高の数字となった。強いシェアを誇る起亜を猛追しており、10月時点で起亜の市場シェアが5.95%であるのに対し、トヨタは5.14%となっている。

 11月も堅調で1万7818台を売り上げており、ヒンドゥスタン・タイムズ紙(12月1日)は今後も「さらなる拡大を見込む」と報じている。1万7818台は、前年同月比51%の大きな躍進だ。

Text by 青葉やまと