パリ五輪デビューの「空飛ぶクルマ」披露 時速110キロ、2人乗り

パリ航空ショーで披露されたボロコプター2X(6月19日)|Lewis Joly / AP Photo

 フランスのル・ブルジェで開かれた「パリ航空ショー」にて空飛ぶタクシーのテスト飛行が披露され話題となっている。その名は「Volocity(ボロシティ)」で、来夏に開かれるパリオリンピックの際に実用化される見込みである。

◆時速110キロで35キロ飛行可能
 空飛ぶタクシーの正しい専門名は「電動垂直離着陸機」あるいはeVTOLで、ドローンとヘリコプターの中間のようなものだ。現在、eVTOLを開発している企業は世界に複数あるが、今回、ル・ブルジェで飛行のデモンストレーションを行ったのはドイツのスタートアップ「ボロコプター」だ。

 ボロコプターのボロシティは、ガソリンを燃料とせず、9台搭載したバッテリーの電力で稼働するため、二酸化炭素(CO2)フリーと環境にも優しい。最高時速110キロで35キロまでの移動が可能だ。現在のバッテリーではパイロットを含む2人しか搭乗できないが、最高経営責任者(CEO)のホウク氏は、バッテリーの技術開発によって、将来的には複数の乗客を運ぶことができると考えている。(キャピタル誌、6/21)

◆パリオリンピックで予定されている3路線
 2024年のパリオリンピック中のボロシティの活躍プランは着々と進んでおり、同社と提携するパリ空港(ADP)は連名で20日、あとは欧州連合交通安全局(EASA)の承認を待つばかりの段階であると発表した(20minutes紙、6/21)。

 オリンピック期間中に運行が予定されている3路線は、パリ北方にあるシャルル・ドゴール空港とル・ブルジェ空港を結ぶ路線と、パリ市内のセーヌ川に浮かべる予定のeVTOL用はしけとパリ南部のイシー・レ・ムリノーのヘリポートを結ぶ路線と、イシー・レ・ムリノーのヘリポートとヴェルサイユにあるサン・シール士官学校の飛行場を結ぶ路線である。

Text by 冠ゆき