「期待していた以上だ」トヨタGRカローラ、試乗の米誌が感嘆する完成度

トヨタ自動車

 トヨタのGAZOO Racingシリーズに、GRカローラが登場する。豊田章男社長入魂のプロジェクトに、年末に発売を控えたアメリカでの反応は良好だ。日本でも来年初頭の発売が予定されている。

◆「史上最もエキサイティング」
 トヨタはこれまでパフォーマンスカーのラインナップとして、GR86およびGRスープラを市場に投入している。これらがそれぞれスバルおよびBMWとの共同開発で生み出されたのに対し、GRカローラはトヨタの自社開発だ。その完成度を米カー&ドライバー誌は高く評価し、「トヨタが生み出したのは、史上最もエキサイティングなドライバーズ・カーのひとつだ」と述べている。GRカローラは年内発売を予定しており、ホンダ シビックタイプRやフォルクスワーゲン ゴルフRの強力な競合になると同誌はみる。

 米CNETも、「このクルマは標準的なファミリーカー(カローラ)に単に快活なエンジンを加えただけの存在ではない」と評価している。「トヨタ初となる米国向けの真のホットハッチ」であり、「我々が望んできたまさにそのものであると同時に、さらにそれ以上でもある」と同誌は完成度を称えている。スタートボタンを押したその瞬間からその特性は明らかで、搭載の3気筒エンジンがアイドリング時から「驚くほどアグレッシブな唸り」を上げるという。

Text by 青葉やまと