◆向上したステアリングとオフロード性能
　新型はステアリングシステムを改善し、より快適なドライブを実現した。カー＆ドライバー誌は、従来のトラックにも似た感触が改善されていると評価する。左右に振ったときの重みをほとんど感じないため、駐車場から高速道路上まで幅広いシーンで走行性の向上を確認できたという。

　注目のオフロード性能については、新型LXではローレンジ設定付きのフルタイム4WDを搭載し、グラウンド・クリアランスは8.9インチ（約22.6センチ）を確保した。アクティブ・ハイコントロール油圧サスペンションにより、車高をプラス7インチ（約17.8センチ）からマイナス2インチ（約5.1センチ）の範囲でコントロール可能だ。この油圧サスは最上位「ウルトラ・ラグジュアリー」に標準装備されるほか、「Fスポーツ」など一部トリムでオプションとして選択可能となっている。米モーター・トレンド誌（1月21日）は、サンタフェのトレイルをFスポーツで走破し、「朝飯前だった」と述べている。

　ただし同誌は15年ぶりのフルモデルチェンジとなるLXが「大きな前進を遂げた」と語る一方、「27年目のこのSUVはまだ改良の途上だ」とも述べ、さらなるオフロード性能の強化を待ち望んでいる。新プラットフォームの採用と幅広い購買者層への対応を目玉とした今回のモデルチェンジだが、今後さらに悪路で活躍できるラインナップへと昇華する可能性はありそうだ。

◆アメリカでは約1000万円から
　レクサス LX 600はアメリカでは5つのトリムを用意する。ベースモデルの「LX 600」、ボリュームゾーンの「同プレミアム」、初登場となり上位版サスペンションを搭載する「同 Fスポーツ ハンドリング」、快適さを追求した「同ラグジュアリ」、そして最上位の「ウルトラ・ラグジュアリ」の5つのラインナップだ。

　ベース価格は8万8245ドル（約1014万円）からとなり、すでにアメリカで販売中だ。日本でも1250万円からの設定で販売が始まっている。

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