「生ける伝説」ランドクルーザー、アメリカでなぜ苦戦しているのか?

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 トヨタのアメリカ進出を大きく支えたランドクルーザーに、終売の噂がささやかれている。同社から公式なアナウンスは出ていないものの、近年のSUV人気にもかかわらず販売数はピーク時の5分の1の水準になっており、アメリカでの販売継続は厳しい状況だ。手頃な価格帯で愛されるトヨタブランドに似合わない高価格の設定が足かせとなっている。

♦︎アメリカ進出支えた「伝説」のクルマ
 トヨタは1958年、アメリカでクラウンの販売を開始したものの、2年間で販売数1200台未満という不調の末にあえなく終売を迎えた。以降の苦境を救ったのがランドクルーザーだった。米自動車専門紙のオートモーティブ・ニュースは、1965年のコロナ投入まで同社の生命線の役割を果たした、と振り返る。

 米CNBCはランドクルーザーについて、自動車界の「生ける伝説」とも呼ばれていると書く。トヨタのラインナップのなかではアメリカで最も長い販売歴を持つクルマだ。オールテレインの特性を活かし、世界的にも国連やNATO軍を含むオフロードの現場で重宝されていると紹介している。

 CNBCのYouTubeチャンネルでは、まだ日本車の信頼性についてアメリカ市場が懐疑的であった当時、トヨタが堅ろうな自動車を生産することができることを証明した一台だと紹介している。アメリカ以外でも中東やアフリカなどで販売された最初のトヨタ車となり、各国で同社の評判を確立する先導役となった。

Text by 青葉やまと