「これぞスポーツカーのあるべき姿」スバルBRZ新型、米メディア絶賛のドライブフィール

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◆課題だった中速域のトルクが改善
 具体的に向上した点としてモーター・トレンド誌は、初代BRZの2.0リットルエンジンで問題となった中速域でのトルクの低下が解消したと指摘する。新型BRZは新型2.4リットル水平対向4気筒エンジンを搭載し、3700rpmでピークトルクを得られるようになった。従来とは違いMTとATの最大出力が同じになっており、最大馬力は228hp、最大トルクは184lb-ftだ。MTモデルについて同誌は、滑らかなシフト動作、直感的な感触を返すクラッチ、ヒール&トゥでのシフトダウンを行いやすいペダル配置などに満足している。「我々はこのクルマを駆り立てたときの感触が大好きだ。ピリピリして不安定ということがなく、純粋に遊び心があり、正確で心地よいステアリング操作が可能だ」と述べる。ATモデルについても、ギアチェンジのキレが不足しているものの、スポーツモードやパドルシフトの活用で十分に楽しめるとの評価だ。

 自動車情報を掲載する米『エドマンズ』(1月7日)は、新型BRZに「最高評価スポーツカー賞」を贈った。「これぞスポーツカーのあるべき姿」だとし、値ごろ感ある価格帯で楽しくエキサイティングなドライブができるクルマだと述べる。記事はハンドリング性能をとくに評価しており、「単刀直入に述べるなら、我々がテストしてきたほかのクルマのなかで、同じレベルのコントロール性、フィーリング、徹底した喜びを備えるのは、ポルシェ 718 ケイマン GT4以外に存在しない」と断言している。

◆アメリカで昨秋から販売中
 新型スバル BRZには、2つのトリムが存在する。ベースモデルの「プレミアム」は2万7995ドル(約323万円)からの設定だ。上位「リミテッド」はレザーシートと18インチ・アロイホイールなどにアップグレードし、価格は3万495ドル(約352万円)からとなる。どちらも現在アメリカで販売中だ。日本では「R」「S」の2トリムで展開しており、308万円からとなっている。

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Text by 青葉やまと