「先代より覚醒」「武骨な魅力」スバルWRX新型、米誌試乗レビュー

スバル

◆パフォーマンスは「先代よりも覚醒」
 ルックスに関しては異論もあるようだが、パフォーマンスの面では米自動車誌を満足させているようだ。米ロード・ショー誌(2021年12月20日)は、「新しいデザインには慣れが必要だが、2022年型WRXは以前よりもさらに優れたバランスとオールシーズンのパフォーマンス、そして快適性を備えている」と評価する。スタイリングよりもエンジニアリングに重きを置いたクルマだというのが同誌の見解だ。プラットフォームとエンジンを一新した新型では、ターボチャージャー付き2.4リットル水平対向4気筒エンジンを搭載した。馬力はレギュラーガソリン使用時で以前より3hpアップの271hpに留まるが、中速域のトルクとレスポンスの向上にスバルは尽力したという。ロード・ショー誌は、「新型WRXは十分にパワフルな先代よりもさらに熱心かつ覚醒したように感じられ、これは称賛に値する」との評価だ。

 カー&ドライバー誌も、新型の乗り心地に満足したようだ。カリフォルニアの美しいドライビング・ロードを試乗したところ、最終的に1100キロを走行することになったという。試乗した同誌ドライバーは、「我々はこれほど長距離を走ろうと決めていたわけではない。良い道が次々と見つかっただけだ。つまりは、そういうクルマなんだ」と述べており、快適なドライブに身を任せられるWRXで旅を満喫した模様だ。

◆2022年春発売予定
 新型スバル WRXは内部構造を大きく変更し、従来型よりも振動を軽減し静音性を向上した。以前は乗り心地に不満をこぼすユーザーもみられたが、こうした声にきちんと対応した点は嬉しい。

 トリムは4種類での登場となり、「WRX」「WRXプレミアム」「WRXリミテッド」そして最上位の「WRX GT」で展開する。6速MTまたはCVTを選択可能だが、GTはCVTのみとなる模様だ。価格は未発表で、ベース価格3万ドル(約341万円)付近で2022年春に登場すると予想されている。

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Text by 青葉やまと