「さらに素晴らしい乗り心地に」スバル アウトバック ウィルダネス、米誌「あらゆる衝撃を吸収」

SUBARU

◆乗り心地とオンロード性能も犠牲にせず
 無骨でたくましい外観に反し、乗り心地はソフトで快適だ。ロード・ショー誌は、「アウトバック ウィルダネスの乗り心地はアウトバックをよりいっそうぜいたくにしたように感じられ、道路の陥没や凍結による隆起、踏切に、そのほか私が試したあらゆるものを吸収した」と試乗の感触を綴る。エクステリアの印象からはかなり硬めの乗り心地を想像していたが、実際に運転してみるとそれが間違いであったことに気づかされたという。また、衝撃をソフトに吸収する一方で、ステアリングへの反応はレガシィと同様にキレがあり、素早いレスポンスを感じられたと同誌は振り返る。

 もうひとつ意外に感じられるのが、オフロードでの走行性を追求しながらも、オンロードでの性能がほとんど犠牲になっていない点だ。米モーター・トレンド誌(6月2日)が実測したところ、これまでアウトバックとしては最高のオフロード性能を誇ってきたオニキス エディションXTとの比較において、0-100キロ加速はわずか0.2秒遅れだったという。ウィルダネスはCVTのギアを変更したほかホイールを17インチとしており、こられがスピードの確保に貢献している模様だ。同誌は「テストの数値が裏付けるとおり、スバルは素晴らしい仕事をしており、売れ筋のこのSUVへのネガティブな影響を抑えている」と述べ、悪路・舗装路を問わず活躍するクルマだと評価している。

◆スバルの独自技術を搭載
 スバル アウトバックの新グレードとして登場したウィルダネスは、現在北米で販売中だ。ターボ付きボクサーエンジンとシンメトリカルAWDなど、スバルの優れた独自技術を搭載する。悪路からの脱出で頼りになるX-MODEは、より進化した2モード仕様となっている。エンジンの出力をコントロールしてスピンを抑えるスノー・ダートモードに加え、一定量のスピンを許容するディープスノー・マッドモードを用意した。ウィルダネスの希望小売価格は3万6995ドル(約407万円)となっている。

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Text by 青葉やまと