「堅実なオールラウンダー」スバル クロストレック2021年型 弱点克服し好発進

Subaru of America

 スバルの米国部門であるスバル・オブ・アメリカは、スバル クロストレック(日本名「XV」に相当)の2021年モデルをリリースした。従来の弱点であった馬力不足を解消したほか、悪路走破性を強化し、あらゆるシーンに対応するクロスオーバーSUVへと進化した。

◆オフロード性能を向上
 米ロード・ショー誌(10月28日)は、新型クロストレックは「堅実なオールラウンダー」であり、「栄養士の食事よりもバランスが良い」とのユニークなたとえでその総合力を評価している。2021年型の最大の特徴であるエンジンの変更により、悪路への対応力はさらに高まった。スポーツ・トリムおよび最上位のリミテッド・トリムでは、2.5L直噴ボクサーエンジンを標準搭載する。出力は旧モデルを約20%上回る185psとなり、スムーズな走りと良好な応答性を実現した。ただし同誌は、CVTの擬似的なステップ変速がぎこちなく感じられたり、ステアリングの精度がいまひとつであったりと、一定の短所もあると報告している。

 そのような欠点も、オフロードでの走行をメインとするアクティブなユーザーならば気にならないことだろう。悪路走破性は抜きん出ており、岩場の斜面でオフロード走行テストを行ったカナダのドライビング誌(10月7日)は、「かなり熟達した」走りを見せたと述べている。荒れた下り坂でトラクションを確保する「ヒル・ディセント・コントロール」が威力を発揮し、さらに、新たにデュアルモード対応となったX-MODEの恩恵を受けた模様だ。X-MODEは4輪のパワーを制御するもので、砂利道など滑りやすい路面、またはぬかるみなどタイヤが埋まりやすい路面に応じてモードを選択すると、悪路脱出に最適となるよう駆動力を自動でコントロールする。悪条件でも頼りになる存在だ。

Text by 青葉やまと