「労働階級のヒーロー」いすゞ新型D-MAX、イギリス市場で攻勢のチャンス?

いすゞ自動車

◆税制面での優遇も魅力
 テレグラフ紙の記事はいすゞ D-MAXを「上流階級を志向した労働階級のヒーロー」だと述べている。頼もしいオフロード装備を積みながら、優遇税制のおかげで価格は同クラスのSUVよりも比較的低く抑えられている。イギリスでは積載量1トン以上のピックアップトラックは商用車とみなすことができるため、SUVなど同種の乗用車と比べて課税面で非常に有利だ。

 とくに新型ではインテリアの質が向上し、お買い得感が増している。「インテリアはほとんど完全に見違えた」と英カー誌(4月26日)は述べる。ダッシュボード脇のプルアウト式カップホルダーなど従来のD-MAXで好評だった特徴的要素は残しつつ、ユーザーからのフィードバックをもとに改良を施した。シートは従来よりも人間工学に基づいた造りとなり、新たに導入されたパワステと相まって一段と快適なドライブをサポートする。

◆4つのトリムで登場
 いすゞ D-MAXは、4つのトリムで登場する。エントリーモデルのUtilityは基本的な装備を備え、2万999ポンド(約325万円)からの価格設定だ。ワンランクアップのDL20は前席ヒーター、後方パーキングセンサーなどが付属する。DL40では、Bi-LEDヘッドライトやキーレスエントリーなど、さらに拡充した装備を楽しむことができる。最上位のV-Crossはこれらに加え、9インチのタッチスクリーンと8スピーカーのカーステレオを備えるほか、エクステリアの一部が高級感あるガンメタルグレーとなる。

 新型いすゞ D-MAXは、イギリスですでに販売中だ。

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Text by 青葉やまと