「トヨタHVの最高作」トヨタRAV4プライム、米で好評 スープラ、プリウスの長所を兼備
◆40km/L相当の低燃費
従来のプラグイン・ハイブリッドの欠点を軽減している点も注目に値する。米モーター・ワン誌(3月5日)は、ピュアEVの実用性が十分に高まるまでは「多くの購入者にとって、プラグインハイブリッドという選択肢がフルEVよりも道理にかなっており、この2021年型トヨタ RAV4プライムはそのなかでも最高のものだ」と紹介している。多くのPHVは車両価格が高く、また、バッテリーがカーゴスペースを圧迫するという欠点があった。RAV4プライムはアメリカの優遇税制をうまく活用して購入者の負担を減らしたほか、トランクは標準モデルのRAV4と同等のスペースを確保した。同誌は燃費についてもRAV4プライムを購入する最大の理由だ、と高く評価している。モーター走行時の燃費は94 MPGeで、ガソリン車換算で40km/L相当となる。
1週間かけて試乗した米フォーブス誌のレビュアーは、ガソリンを使用して走行することはほぼなかったと結論付けている。前輪のモーターだけで最大181psの馬力を生成するのに加え、後輪用モーターも54psを発生してパワフルな走行を支援する。同誌のテストにおいて唯一ガソリンを使用したのは、フル出力での走行を評価するためにアクセルを踏み込んだ瞬間だけだったという。バッテリーは18.1kWhの容量があり、モーターだけで68キロを走破可能だ。毎晩充電している限り、バッテリー容量は十分だったと記事は評価している。
◆上位トリムは2.5時間の高速充電対応
トヨタ RAV4プライムは2つのトリムで展開する。ベースモデルがPrime SE、上位モデルがPrime XSEとなる。どちらもパワートレインは共通で、2.5L4気筒エンジンと2基の電気モーターを採用したPHV仕様だ。
上位モデルのXSEでは19インチ・アロイホイールにアップグレードするほか、6.6kW電源による2.5時間での高速チャージなどに対応する。
SEは3万8250ドル(約420万円)、XSEは4万1575ドル(約456万円)からの設定で、現在北米で販売中だ。
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