人気呼ぶ海外リゾートでのリモートワーク 長期ビザで誘致する国も

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◆マデイラ島にはリモートワーカー村
 同じく北大西洋に位置するポルトガルのマデイラ島は、人口8200人の街ポンタ・ド・ソルで、リモートワーカー向け「村」プロジェクトを開始した。オフィスとして使えるスペースやインターネットアクセスを無料で提供し、仕事の合間には、ヨガやトレッキング、アトリエなどさまざまなイベントも用意した。受け入れ人数は100人で、参加者は最低1ヶ月は滞在しなければならない。2月1日に始まったこのプロジェクトはいまのところ6月30日までを予定しているが、反響次第で、別の地域での展開も検討される。(『ヴォワイヤージュ・ピラト』3/8)

◆リモートワーカー向けビザ
 カリブ海の島々も、リモートワーカー滞在に期待をかける。そのうちバルバドスは、いち早く2020年6月末、リモートワーカーに有利なビザの導入を発表している。これはリモートワーク目的の入国者とその家族らに最長12ヶ月の滞在を許可するもので、同国への納税義務も免除される。ただし、年収5万ドル以上という条件付きだ。

 バルバドスに続きバミューダ島も2020年8月1日より「ワーク・フロム・バミューダ」制度を導入。こちらは、バルバドスのビザより安価な値段で取得が可能で、リモートワーカーあるいは、遠隔授業を受けている大学生を対象としている。

 そのほか、ケイマン諸島や、アンティグア・バーブーダも、似たようなビザの発給を始めた。カリブ海諸島以外でも、コスタリカやメキシコ、インド洋のモーリシャスやドバイも同様だ。たいてい、リモートワーカーあるいは会社経営者であることが条件で、多くは月収あるいは年収の最低ライン設けている。

Text by 冠ゆき