マツダ初EVのMX-30、英メディアも注目の「マツダらしさ」と新奇性 航続距離にも理解
◆EVながら懐かしさ ライバルはホンダe?
ボディ全体のスタイリングは、シンプルかつ懐かしさを漂わせるデザインでまとまっている。トップ・ギアは、EVでありながらレトロ路線を行くという点において、ホンダeにも近い方向性を感じるとコメントしている。肝心の走行フィールについては、マツダ3やCX-3などしなやかに駆ける多くのマツダ車と比べると若干きらめきに欠けるとも感じられるようだ。ただし、MXの名称から過度なスポーティーさを期待しなければ、標準的なSUVとして十分なパワーを備えていると記事は総括している。
搭載のバッテリーはきわめて小型で、蓄電容量は35.5kWhとなっている。航続距離は200kmだが、マツダによると市街地では260kmまで伸びるという。やや控えめな数字ではあるものの、イギリスのカー誌は、同国の一般的な家庭での使用や通勤には十分なスペックだと前向きに捉えているようだ。必要以上に大きなバッテリーを製造せず、環境負荷を最小限に抑えていることが長所として評価された。ファミリー層も利用しやすいクロスオーバー車でありながら、ホンダeとほぼ同じサイズのバッテリーで駆動するという意欲的な仕様だ。
◆好みに応じて擬似ワンペダル化も
流行のワンペダル操作には対応しておらず、アクセルとブレーキを個別のペダルで操作する必要がある。しかし、ワンペダルに近い設定は可能だ。ステアリングに取りつけられたパドルを通じて回生ブレーキの強さを5段階で変更することができ、最も強い設定にすればほぼワンペダルと同様の操作感が生まれる。ただし減速操作はワンペダルで可能なものの、完全に停止するにはブレーキパッドを踏み込む必要がある。
イギリスでは、先行予約できるファースト・エディションの価格は3万495ポンド(約424万円)からとなっている。日本市場での販売は2021年1月からとなる。
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