海外で高評価のマツダ・ロードスター 「スペシャルな1台」である理由は?

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 電動ルーフトップを装備したマツダ・ロードスターが海外で高い評価を得ている。今年5月には1週間で3つの賞を連続受賞した。初代からおよそ30年間にわたり親しまれており、多くのオーナーに愛されている。最新モデルは安全装置などを標準装備しながらも、ロードスター独自の従来のレイアウトを継承し、伝統的な良さを残した。

◆走る喜びを高めるオープンカー
 ソフトトップが主流だったロードスターも、3代目のNC型以降では電動ハードトップを選択可能になっている。デザイン性を高めるとともに、居住空間に安心感をもたらした。車内スペースは最小限に留まるものの、トランクは機内持込サイズのスーツケースを2つ搭載できるサイズを確保している。

 4代目となる現行ND型は、クルマに命を吹き込むことをモットーとする同社の「魂動(こどう)デザイン」を採用する。塗装は「匠塗(たくみぬり)」と呼ばれる三層コート仕上げとし、深みのある艶やかな質感を表現した。さらに、進化したガソリンエンジン・SKYACTIV-G 1.5が、マツダが標榜する「人馬一体」の走行感をもたらす。WLTC値燃費は16.8~17.4km/Lだ。エンジンの初期トルク応答性を高め、なおかつ駆動系による加速度のムラを抑えることで、なめらかな加速感を実現した。安全面にも抜かりはなく、衝突安全ブレーキ、誤発進抑制、車線逸脱警報、障害物検知など、安全機能を全車に標準搭載する。

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Text by 青葉やまと