中国による外国人拘束を考える 北大教授だけでなく相次ぐ事例

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◆外国人拘束は外交のカードか
 以上のように、中国での自国民拘束は日本だけではなく、欧米諸国や台湾でも大きな問題となっている。中国当局は法律に基づいて対処しているというが、具体的な背景やその後の処遇について不明な点が多く、政治的で意図的な思惑があるように感じられる。当然ながら、国民の政治理由は許されるものではなく、真相解明と早急な解放が求められる。

 そして、今後の国際政治のパワーバランスの変化を考慮すれば、中国と自由・民主主義世界との摩擦や対立はいっそう激しくなるだろう。そうなれば、中国政府は特定の人物を拘束することで、対立国に譲歩を迫ってくる可能性がある。今後も外国人の拘束は続くだろう。しかし、そこにあるのは単なる逮捕だけでなく、強い政治的メッセージを包含している。

Text by 和田大樹

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