竹島領空侵犯、ミサイル発射……中露朝による政治的シグナルとは?

ロシア軍のA50早期警戒管制機|Joint Staff, Ministry of Defense via AP

 おそらく、北朝鮮には、日韓関係の悪化を含む米主導の安全保障体制に動揺が走るなか、中露が日韓にとってもっともシビアな場所で軍事的挑発を行ったとの認識が強くあることだろう。よって、ミサイルの発射によって、日米韓同盟をけん制するだけでなく、中露を含んだこの地域の安保環境にさらなる揺さぶりをかけたい狙いがあったと考えられる。また、安全保障上の「対米」においては、中露と同じ側に立つ姿勢を示したかったのかもしれない。

◆中露と領土問題を抱える日本への牽制
 一方、日本の領土問題を考えると、今回の竹島上空での領空侵犯は、「領土問題は竹島だけではない。我々は北方領土や尖閣諸島でも妥協するつもりはない」と、日本をけん制するメッセージと捉えられ、領土問題においては中露が連携をいっそう強化するとも理解できる。

                                                                                                                 

 実際、北方領土では近年、ロシアが中国企業や韓国企業の誘致を強化し、ロシアが発給するビザを受けて、多くの北朝鮮労働者が北方領土で働いている。

Text by 和田大樹