「日本が妊娠中のクジラを殺害」海外メディア一斉に調査捕鯨を批判 「なぜ殺す?」
◆なぜ殺す必要があるのか? 反捕鯨国オーストラリアの激しい反発
日本の調査捕鯨は、捕鯨が行われる南極海に近いオーストラリアから特に激しい反発を受けている。報告書が公開されたことを受けて、オーストラリアのフライデンバーグ環境・エネルギー相はさっそく、オーストラリア政府は日本の捕鯨活動に「深く失望している」と表明。「政府は最も高いレベルで日本に抗議をしてきたし、今後もそうする」と述べた(シドニー・モーニング・ヘラルド、29日)。
捕鯨に反対の立場からは、「調査目的ならなぜ殺す必要があるのか」との声が強い。これについて日本の水産庁は、クジラの資源管理に必要となるデータ、例えば年齢についての正確なデータは、内耳に蓄積する耳あかの固まりや歯がなければ得ることができないなどと説明している。
しかし、反捕鯨派にとってこれは納得のいく説明ではないようで、今後も反発が続くことが予想される。