世界中に潜伏しているとされる北朝鮮のスリーパーセルとは

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 国際政治学者の三浦瑠璃氏が、テレビ番組で北朝鮮のテロリスト分子、スリーパーセルが日本に潜んでいると発言し、話題になっている。スリーパーセルとは何者なのか、またどんな活動を行っているのか。海外報道ではどのように指摘されているのか。

◆普段は目立たない存在。有事の際には動き出す
 スリーパーセルとは、標的となる国の社会、ときには政府の中に潜伏する工作員を指す。普段は目立たぬように潜んでいるが、前もってきめられたシグナルや特定の一連の出来事によって、活動を開始するよう指示されている。

                                                                                                                 

 三浦氏は、これらの工作員が日本にもいるとし、米朝有事の際、仮に金正恩氏が暗殺されても、スリーパーセルが日本で反撃に出る可能性もあると主張した。同様の考えは、米国務省に24年間勤めた作家のピーター・バン・ビューデン氏も示している。同氏は保守系の非営利団体American Ideas Instituteが発行するアメリカン・コンサバティブ誌に寄稿し、アメリカが先制核攻撃をすれば、北朝鮮が本土に向け反撃してくる上に、ほぼ確実に、日本や韓国にいるスリーパーセルの特殊部隊が活動を開始すると述べている。

 三浦氏は自身のブログの中で、北朝鮮がラジオを使って、海外に住むスリーパーセルに暗号を送ったというデイリー・メール紙の記事にも触れている。同紙が引用したデイリー・スター紙の記事によれば、北朝鮮は冷戦時代にも同様の手法で韓国にいたスパイと連絡を取っていたという。南北関係が改善した2000年にこの放送は終了したが、金正恩氏が再開させたということだ。ただ、デイリー・メール紙は昨年ウィキペディアから「信頼できない」として引用を禁止されたメディアで、デイリー・スター紙はスポーツや芸能関係のゴシップ記事満載のタブロイド紙だけに、信頼度は定かではない。

Text by 山川 真智子

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