新型スバルBRZ、走り・デザインで米メディア魅了 ターボ不在に「もっと全体を見てくれ」
新型になったBRZはいまだターボチャージャーを搭載していないが、ファンを失望させることにはならないだろう。米オートモービル誌(11月23日)はターボの不在を懸念する読者に対し、「頼むよ、もっと広い視野で見てくれ」と訴える。BRZの美点はその低重心デザインであり、このスタイルを保持しながらターボチャージの配管と放熱機構を加えることは困難だと考えられる。また、ターボの出力に対応できるようギアとブレーキを大型化したならば、BRZの軽やかな特性は消え去ってしまうだろう。シンプルで生き生きとしたBRZの特性を生かすためには、自然吸気エンジンこそが最適解だったというわけだ。
◆サイズ変えずに、より美しく
磨きがかかったのは馬力だけでなく、デザインも同じだ。カー&ドライバー誌は「写真をチェックしたならば、このBRZが断然良いルックスを手にすることが理解できるだろう」と述べる。サイズをほぼ変えないという大きな制約が立ちはだかるなか、プロポーション、スタンス、力強さなど、多岐にわたる改善が施された。同誌は軽量化のためにアルミが採用されたルーフや、デザインと一体化した放熱機構など、設計上のさまざまな工夫に触れている。フロントグリル両脇に開いたスクープはパワフルな印象を演出するだけでなく、エアフローの流入口となっており、これは加熱したブレーキの冷却に用いられる。