リトアニアが中国との「17+1」離脱 ほかの中東欧諸国にも呼びかけ
◆路線変更か? 習主席に焦り
EUとの関係がこじれるなか、中国の王毅外相はセルビアとポーランドの外相との会談後、「中国は中東欧諸国との協力を通じて、『勢力圏』を確立することを目的としているわけではない」と述べた。関係は経済と貿易にフォーカスした現実的なものだと説明したという。(SCMP)
欧州だけでなく、中国は現在、ウイグル、香港での人権問題や、新型コロナウイルスの起源をめぐる疑惑などで世界的に評判を落としている。これを懸念したのか、習近平主席が共産党幹部に対し、「信頼できる、愛すべき、尊敬できる中国」というイメージを示すことが大切だと語ったと新華社が報じた(BBC)。中国の孤立を認める珍しい発言だったということで、さすがの習氏も軌道修正の必要性を認識し始めたようだ。
【関連記事】
モンテネグロ、中国への債務返済が困難に EUは肩代わりに難色
イタリアの「一帯一路」参加が示す2つの意味 好機を手にする中国
>次は 中・東欧での影響力を高める中国 拡大する「一帯一路」