日本企業がTop3入りの快挙「最も評判の良い企業ランキング」米で4万人アンケート
◆首位は政治姿勢を示したパタゴニア、2位にホンダ
トップとなったのは、アウトドア衣料や登山用品などを販売するパタゴニアだ。評価項目の詳細を見ると、企業倫理と市民行動の項目で全企業中1位の評価を得ている。市民行動の項目は、回答者が共感できる価値観を持っているかや、善意の団体を支援しているかなどを評価したものだ。総合点でパタゴニアは前期から31ランクアップの躍進を果たした。同社は資金の拠出などを通じたBLM運動の支持を明確に打ち出しており、これが評価されたものと見られる。
2位にはホンダがランクインした。2016年以来「非常に良い」の格付けが続いていたが、今回初めて「優秀」の評定を勝ち取った。製品・サービスの評価項目で全企業中トップになっている。こちらも前期比で14ランクアップの急上昇だ。
3位はワクチンで連日注目を集めるモデルナで、本ランキング初登場となる。ワクチン関連ではファイザーが昨年から54ランクアップの7位にランクインしており、パンデミック収束への期待感からワクチン製造各社が世間の関心を集めている。
そのほか国内でも知名度の高い企業としては、イーロン・マスク氏率いるスペースXとテスラがともに10位圏内に食い込んだ。将来への投資を惜しまないマスク氏の姿勢を受け、ビジョンの項目でスペースXが全企業中トップ、テスラが2位につけている。
9位と10位には小売が並んだ。倉庫型店舗で価格破壊を進めるコストコは、昨年から2ランクダウンしたものの依然として評判が良い。アマゾンも7ランク落としたがパンデミックの需要に後押しされ、成長性の項目では1位に輝いた。