中国の一帯一路に陰りか 参加国の反発拡大 米研究所が報告
また、7月にパキスタンのカイバル・パクトゥンクア州で中国人技術者たちが乗るバスが谷に転落し多数が死亡する事件が起き、パキスタン当局はTTPの戦闘員が爆発物を積んだ車両でバスに突っ込んだと発表した。さらに、8月にはバルチスタン州グアダルで中国人が乗った車列に対する自爆テロが発生。中国人1人が負傷し、地元の武装勢力「バルチスタン解放軍」が犯行声明を出した。
当然ながら、このような対立、反発はリトアニアとパキスタンだけではなく、ほかの国々からも聞こえてくる。最近ではアフガニスタン問題に焦点が集まっているが、仮に中国が同国への影響力拡大を試みれば、パキスタンの二の舞になる可能性は高いと言えよう。新型コロナウイルスの感染拡大によって中国への不満の声も高まるなか、一帯一路は今後さらに厳しい局面に直面する可能性がある。
【関連記事】
パキスタンで中国標的のバス爆発テロか 続く一帯一路への抵抗
中国領事館への襲撃も 一帯一路への反発と抵抗(1)−パキスタン−
>次は リトアニアが中国との「17+1」離脱 ほかの中東欧諸国にも呼びかけ