加工写真は表示義務、ノルウェーの広告 インフルエンサーの自撮りも

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◆社会に蔓延するボディ・プレッシャーとの闘い
 同修正案提出にあたり、児童家族省は、「これはこうあらなければならない」というボディ・プレッシャーとの闘いだという見解を示している。そのうえで「この措置により、(加工画像を用いた)広告が子供や若者に与える悪影響を抑えられることを願う」とコメントしている。(VICE)

 だが同時に、同省は、加工の有無を見分けることや取り締まりの難しさも認識している。また、この規制によって、より多くのインフルエンサーが美容整形に走るのではないかという懸念も示している。(同)

◆インフルエンサーらは規制を歓迎
 とはいえ、ノルウェー国内では、この規制案はおおむね肯定的に受け止められているようだ。同国のインフルエンサーのひとりマドレーヌは、自分も以前インスタグラムのせいで、ボディ・プレッシャーに苦しんだことを告白し、この規制が「若者が非現実的なイメージと自分自身を比べることを止めるきっかけになるよう希望する」と発言している。同じくノルウェーのインフルエンサー、エイリンは、若者のメンタルヘルスの問題は、写真の加工だけが原因なわけではなく、したがってラベルをつければ消えるわけでもないと、幾分辛口コメントを寄せながらも、同規制案は望ましい方向へのワンステップだと認めている。(BBC、7/7)

 さらに、ロンドンのインフルエンサー、エムのように、不安障害や摂食障害などメンタルヘルス問題が増えている背景を挙げ、イギリスでも同様の法律を導入するべきだと発言する例も出ている(同)。

 歪められた「美」を法律で規制する動きは、今後も広まる可能性があるだろう。

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Text by 冠ゆき