観葉植物3千本分のパワー、英国発の空気清浄機「Briiv」

Briiv

 Briivは乾燥させた藻(水やり不要)、ココナッツ殻製のプレート、シルク製と活性炭の2枚のフィルターの4つにより、花粉、ほこり、バクテリア、カビ胞子(PM10=10μm:直径10ミクロン以下からPM0.3=0.3μm:直径0.3ミクロン以下まで)といった粒子状物質、ヘアスプレーなどから放出される揮発性有機化合物を吸収する。なお、インフルエンザや新型コロナウイルスなどはPM0.1=0.1μmで、本機でウイルスも除去できるとは述べていない。

 4つのフィルターは生分解性でコンポストすることもでき、黒い土台は生分解性プラスチックを使っている。カバーのガラスもリサイクルできる。同社は、将来的には電子部分も環境に配慮したものに切り替えたいとしている。同社によると、毎年、何千トンものHEPAフィルターがリサイクルされずに埋め立て地で処理されており、Briivはサステナブルであることを第一に設計した。

◆携帯でコントロールできる
 ファーストキットには4つのフィルターが入っているが、定期交換が必要で、4つセットで販売している。携帯電話(iOS、Androidとも)に専用アプリをダウンロードするとタイマーをセットでき、各フィルターの消耗状況も表示してくれるため交換時期がわかる。もちろんWi-Fiを利用せず、土台のスイッチを手で操作することもできる。土台のボタン類(作動スピード4段階、1時間後に切れるタイマー機能)は操作している間だけ光るようにしてあるので、小さい明かりが気になる人でも寝室に置いたりできる。

Briiv

 掃除は不要で、もしガラスカバーを奇麗にしたい場合は家庭用ガラスクリーナーを使って拭けばいい。稼働時の音は50dbで、静かなオフィスと同じ程度だという。電気代はイギリスの場合だと1年で約300円弱だ。

 現在、こちらのサイトでプレオーダーを受けつけている。コロナ禍のため準備が遅れているが、2021年春には世界への発送を予定している。1台は割引価格で約3万5000円。1台のみの枠はすでに予約完売で、2台、3台、または4台セットはまだ少し余裕がある。

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Text by 岩澤 里美