時速600キロ、中国でリニアの試作車が公開 日本のカモノハシ型とは異なる形状

Yaorusheng / Shutterstock.com (上海トランスラピッド)

◆実用化への道のりは
 現時点ではプロトタイプ車両が完成したに過ぎず、実用化までに多くのテスト工程を踏むことになる。中国・人民日報が運営するメディア『人民網』によると、中車公司は現在、高速リニア実験センターおよび高速リニア試作センターの建設を進めている。今回完成した車両は運転台付きの1台に留まり、予定されている5両編成での試験走行は、追加車両の開発を待つことになる。

 中国・新華社によると、この追加車両の開発は順調に進行中で、2020年中の完成が予定されているという。広範囲にわたるテストの実施を経て、2021年に統合テストが行われる見込みだ。

 一方SCMPは、2020年までにシステム全体のテストを開始する計画だったが、スケジュール通り進行しているかは不明だと報じている。

 日本、中国、韓国で開発が進む高速リニア鉄道は、技術競争がますます過熱しそうだ。

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Text by 青葉やまと