737 MAXの安全性を証明せよ 各国の航空当局がボーイングに要求
フランス航空事故調査局(BEA)は14日、飛行機のブラックボックスと呼ばれることも多いフライトレコーダーの解析を手がけることになるだろうと発表した。アメリカ国家運輸安全委員会は、解析の支援のために3人の調査官を派遣した。
航空コンサルタントのゲルツ氏は、アメリカ国家運輸安全委員会が737マックスの飛行安全性を承認しており、そのメーカーであるボーイングとも関連を持っているため、おそらくエチオピア航空の調査官は、アメリカに解析データを送ることを回避するだろうと言う。
同氏は、「私は、エチオピア航空は一切の利害関係を持たないパートナーを得て解析を進めたいと考えていると思う」と述べている。
主だった議員たちは、なぜFAAがパイロットの訓練を追加することなく737マックスを承認したのかを調査することになるだろうと話している。
アディスアベバからおよそ50キロメートル離れたヘジェレで発生した墜落事故へは、乗客の家族らが続々と到着し、ブルドーザーが機体のがれきの山を片付ける光景を目の当たりにして、嘆き悲しみ、嗚咽を漏らしていた。機体の残骸はブルーシートで覆われていた。
墜落の犠牲者となったイスラエル人のシモン・ダニエル・レーム・ビトン氏の兄、モシ・ビトン氏は、エチオピアの首相に対し、イスラエル人の調査官が遺体の回収を支援する許可を下すように要請した。この墜落事故では2人のイスラエル人が犠牲となり、国家が派遣した緊急対応チームのメンバーたちは、墜落現場へ近づくことができない状態が続いている不満を次々と口にした。