浮上する「コロナごみ」問題 ポイ捨てマスク、海に流入

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 新型コロナウイルス感染防止のため、使い捨てマスクや手袋の使用が増えている。使用済みになったこれらの「コロナごみ」が路上にポイ捨てされたり、不適切に処分されたりすることで、環境汚染やインフラの故障を引き起こしている。世界は使い捨てプラスチック削減に取り組んでいるが、コロナが新たなごみ問題を作り出している。

◆海を汚すマスク 自然分解まで数百年
 フランスの非営利団体「Operation Mer Propre」は、南仏の保養地として知られる海岸地帯のコートダジュールのごみを定期的に回収しているが、最近使い捨てカップやアルミ缶といったごみに混じって、手袋、マスク、消毒薬のボトルといった「コロナごみ」の増加を確認しているという。現在のところ大量というには程遠い量だが、このままだと地中海はクラゲよりマスクのほうが多い状態になりそうだとしている(ガーディアン紙)。

 使い捨てマスクは、ポリプロピレンなどのプラスチックを材料にしていることがしばしばだ。フランスの日刊紙ル・パリジャンによれば、自然に分解されるまでの時間は、トイレットペーパーで数週間、たばこの吸い殻は1~3年だが、医療用使い捨てマスクは300~400年もかかるという。現在フランスでは公共の道路や歩道でのポイ捨てには68ユーロ(約8200円)の罰金が科されるが、「コロナごみ」の増加で、罰金を135ユーロ(約1万6300円)に引き上げようという法案が出されている。ポイ捨てされたごみは海へ流れ込むことがしばしばで、海を守るためには歩道をきれいにすることから始めなければならないということだ(フォーブス誌)。

Text by 山川 真智子

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