発泡プラのアップサイクル方法、米大学が開発 ゴムや硬質プラに

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 私たちの身の回りにあるたくさんのプラスチックには、リサイクルできるものとできないものがある。リサイクルできないプラスチックは埋立てか焼却処分となり、日本ではその割合は廃プラスチック全体の約16%にのぼる(プラスチック循環利用協会)。

 リサイクルが難しいプラスチックのひとつが、靴やマットレスや断熱材などに含まれる発泡プラスチック(ポリウレタンフォーム)だ。ポリウレタンフォームは粒子の結びつきが強く、高温下でも溶解しにくいため、その多くが埋立てもしくは焼却処分されるか、カーペットやブラシにダウンサイクルされており、現在新しいリサイクル方法の開発が進められている。

 そんななか、アメリカのノースウエスタン大学とミネソタ大学が、ポリウレタンフォームをアップサイクルする方法を開発した。

◆ポリウレタンフォームをアップサイクル、さまざまな用途に使用
 これまでも、ポリウレタンフォームを圧縮して空気を取り除くアップサイクルの取り組みが行われてきたが、材料にひび割れが生じたり、混合物が不均一だったりするなどの問題があった。

 今回ノースウエスタン大学とミネソタ大学の研究チームが開発した画期的なプロセスは、以下のとおりだ。まず、ポリウレタンフォーム廃棄物を触媒溶液と混ぜて、衝撃や圧力で壊れることなく変形できるようにする。次に、2本の回転ネジを使った「ツインスクリュー」押し出しプロセスを使用して空気を取り除き、硬くて耐久性のあるプラスチック、または柔軟なフィルムの形状を持つ新しい材料をつくり、再成形するのだ。

 この技術により、ポリウレタンフォームをより高い品質を持つゴムと硬質プラスチックに加工して、靴の中敷きなどの緩衝材や腕時計用リストバンド、ショッピングカートやスケートボード用のホイールや自動車のバンパーなど、さまざまな用途に使用できるようになる。

Text by クリューガー量子

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