ハワイ望遠鏡計画、セレブが先住民の抗議運動に参加 スペインが誘致に意欲

Hollyn Johnson / Hawaii Tribune-Herald via AP

 7月15日にハワイ島マウナケアの山頂で開始されるはずだった「TMT(サーティー・メーター・テレスコープ)」と呼ばれる口径30メートルにおよぶ巨大な天体望遠鏡の建設プロジェクトは、主にハワイ先住民による頂上に続く道を封鎖する抗議行動に遭い、いまだに建設開始どころか頂上に物資を運ぶこともできずにいる。抗議行動はすでに3週間目に入ったが、参加者たちが撤退する気配はまったくない。

 そんななかで、「キアイ(Kia‘i)」と呼ばれ、マウナケアをTMT建設から守ろうとする抗議行動参加者たちとその運動に、ハワイと縁のあるハリウッドスターやミュージシャンたちから支援の声が集まり始め、にわかに全米からマウナケアのTMT建設問題に注目が集まっている。

◆ハリウッドセレブが続々とマウナケア訪問
 地元テレビ局KITV(電子版)によると、まず7月24日に現地を真っ先に訪れたのは、「ザ・ロック」ことハリウッドの大スター、ドウェイン・ジョンソンだ。ハワイ生まれではないが、ハワイの高校に通った経験を持ち、ディズニー映画『モアナと伝説の海』で半神マウイの声優役を務めたこともある彼は、現地を訪れて抗議行動参加者たちと話したり、文化儀式に参加したりするなどした。彼はその後インスタグラムにマウナケア訪問時の写真を投稿したほか、テレビの人気トーク番組「トゥナイト」(NBC)にも出演してマウナケアの保護について語り、この話題を全米に広めた。

 またKITV(電子版、31日)の報道によると、ハワイアンの父親を持ち、かねてからマウナケア問題についてハワイアンの立場を支持してきた俳優のジェイソン・モモアも同日マウナケア入りし、抗議運動参加者たちと触れ合う機会を持ち、伝統的な詠唱やフラなど文化儀式に参加した。

 ミュージシャンではオアフ島ノースショア出身のジャック・ジョンソンも同じくマウナケアを訪れたほか、ホノルル出身のブルーノ・マーズもインスタグラムで「I love you Hawaii, and I’m with you. #protectmaunakea(私はハワイを愛し、ハワイとともにある)」と投稿し、大きな反響を得た。

Text by 川島 実佳