世界のプラごみが殺到、音を上げる東南アジア 中国輸入禁止のその後

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 今年初めに中国が廃棄物の輸入を禁止したことで、行き場を失った先進国の廃プラスチックが、東南アジア諸国に大量に流れ込んでいる。違法な業者による処理や環境汚染が問題になっており、廃プラの輸入に規制をかける国も出始めた。プラスチックごみは世界で増え続けており、国境を越えた対策が求められている。

◆中国から東南アジアへ それでもゴミは輸出される
 ロイターによれば、マレーシアのプラウ・インダの産業地区には、海外から送られた廃プラが通りにまで溢れだしているという。これまで各国の廃プラの主要受け入れ国だった中国の輸入禁止は、年間700万トン以上のプラスチック廃棄物の流れを変えることになった。マレーシアの今年1月から7月までの廃プラ受け入れは、45万6000トンに達し、すでに昨年1年間に輸入した量を約14万トンも上回っている。

                                                                                                                 

 世界一廃プラを輸出しているのはアメリカだ。環境系ニュースサイト『Eco-Business』によれば、中国の輸入禁止後の6ヶ月間で、アメリカの廃プラ輸出の半分はタイ、マレーシア、ベトナムにシフトしたという。特にタイへの輸出は2017年比2,000%増の9万1,505トンに達している。またマレーシア向けはそのほぼ2倍に当たる17万8,238トンだった。

Text by 山川 真智子

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