第3波のピーク超えた? 制限緩和に向かう欧州

カフェのテラス席で飲食する人々(オランダ・ユトレヒト、4月28日)|Peter Dejong / AP Photo

 変異株の拡散を恐れる日本は、3度目の非常事態宣言を4都府県に出した。一足早く変異株拡大に悩まされた欧州では、日本とは逆に再び制限緩和の方向へ向かっているようだ。しかし、なかには、リスクを承知で制限解除に踏み切る国も少なくない。

◆変異株から立ち直ったイギリス
 変異株が野火のように広がったイギリスは、1月8日には一日の感染者数が約6万8000人を記録する状況だった。しかし3度目のロックダウンに加え、12月8日という早い時期に開始したワクチン接種を大車輪でこなした甲斐あって、2月に入ってからは徐々に状況も改善。現在は、過去7日間平均の一日あたりの感染者数が2500人を割っている。

 そのためイギリスの制限はEU諸国より早く解かれ始め、すでに4月12日から、レストランのテラス席、ショッピングセンター、美容院、スポーツ施設、スパ、図書館、プールなどが営業を再開した。同世帯のメンバーであれば、国内旅行も可能となった。5月17日以降は、レストランの室内席やホテル、美術館、劇場なども営業再開となる予定だ。(RTL 5minutes、4/27)

Text by 冠ゆき