海外でも許さない…習主席侮辱の中国人留学生に禁固6ヶ月 強まるツイッター検閲

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 ツイッターで習近平主席を侮辱するツイートを投稿したとして、アメリカ留学から帰国していた中国人学生が逮捕されていたことがわかった。学生はすでに釈放されているが、中国政府が国外にいる自国民のソーシャルメディアでの言論に監視の目を光らせていることが浮き彫りになった。

◆ツイッターが監視された? 海外でも安心できない
 このニュースを最初に報じたのは米ニュースサイト『Axios』だ。中国の裁判所の書類(2019年11月5日付)によれば、2019年の7月に20歳のLuo Daiqingという人物が武漢市で警察に拘束された。武漢市はこの人物の地元で、大学の春学期(夏休み前の最終学期)を終えて帰国していたときだったという。

 書類によれば、ミネソタ大学の学生だったLuo氏は、2018年9月と10月に自身のツイッターアカウントを利用し、国家指導者のイメージを傷つける40以上のコメントと俗悪な写真を投稿。それがネガティブな社会的影響を作り出したということだ。Luo氏は数ヶ月拘束され、2019年11月に「扇動」の罪で禁固6ヶ月を言い渡された。

 ミネソタ州の地元紙スター・トリビューンは、Luo氏の大学のメールアドレスから、釈放され地元の武漢にいるという短信を1月16日夕方に受け取ったとしている。Axiosによれば、拘束中の期間も刑期にカウントされるためこの時期に釈放されたようだ。

Text by 山川 真智子