「ロシアの手先」マコネル上院院内総務への風当たり強まる

Timothy D. Easley / AP Photo

 米上院院内総務を務めるミッチ・マコネル上院議員(共和党、ケンタッキー州選出)への、おもに民主党員からの風当たりが日に日に強まっている。とくに「プログレッシブ」とよばれる左派は、国益よりも共和党の利益を優先する行動が目立つ同氏を毛嫌いしている。マコネル氏の行く先々には抗議を行う人々が集まっており、その影響から8日にはツイッター上で運営していた自身の選挙キャンペーンアカウントが一時凍結処分となる羽目に陥った。

◆自宅前で抗議デモ ツイッターに動画投稿でアカウント凍結
 CBSニュース(電子版)によると、ケンタッキー州ルイビルにあるマコネル氏の自宅前に集まった抗議デモ参加者たちが、汚い言葉で同氏に抗議する動画をツイッターのアカウントに投稿。それが規約違反と判断されたため、ツイッター側が8日、マコネル氏の選挙キャンペーンアカウントを一時凍結処分にしたという。ツイッターはマコネル氏側が問題の動画を削除するまではアカウントの凍結を続ける姿勢を示していた。

 それに対し、政治サイト『ポリティコ』によると、共和党とトランプ大統領の選挙キャンペーンが8日、ツイッターによる処分への報復という形で、ツイッターに広告として拠出する予定だった予算を凍結すると発言。その後両者で交渉が行われたのか、ツイッター側が折れた形で声明を公表し、問題の動画を含め、マコネル氏の選挙キャンペーンアカウントの一時凍結を解除すると述べた(CBSニュース、9日付)。

Text by 川島 実佳