ダンス動画に偽ヌード写真 米民主若手に保守派が嫌がらせ 逆に人気アップ

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◆偽のヌード写真がツイッターに流布
 しかし、右派によるオカシオ・コルテス氏への「嫌がらせ」はまだまだ止みそうもない。同氏は9日、「共和党員が私の偽ヌード写真を流布している。デイリー・コーラー(The Daily Caller、右派政治ニュースサイト)が(写真をツイッターに)再投稿して、タイトルに偽物だと記載することを拒否した。保守派による極めて不快な行為だ。(最高裁判事のブレット・)カバノーを必死で擁護したのも無理はない」とツイッターに投稿した(カッコ内は筆者補足)。

 また翌10日オカシオ・コルテス氏は「FOXニュースのタッカー・カールソンが資金提供をしているデイリー・コーラーは白人至上主義との関係が証明されているサイトだ。彼らが私を標的にするのは驚きに値しない」とツイッターで述べた。

 タッカー・カールソン氏のウェブサイトによると、デイリー・コーラーは2010年に同氏により設立されたサイトで、カールソン氏は同サイトの編集長を務めていた。

 カールソン氏はFOXニュースの番組司会者として、これまで数々の人種差別的発言を行ってきた人物である。オカシオ・コルテス氏の勢いと若さ、率直さを恐れ、同氏を目の敵にする右派の攻撃は今後もエスカレートしていく可能性が高いだろう。

 しかし、ミレニアル世代に絶大な人気を誇るオカシオ・コルテス氏は、時代遅れともいえる右派からの攻撃を受ければ受けるほど人気が上がり強くなってきている印象がある。共和党の嫌がらせは完全に裏目に出ているようだ。

Text by 川島 実佳