「アメリカで最もパワフルな女性」人気急上昇のナンシー・ペロシ下院議長

Carolyn Kaster / AP Photo

 昨年11月の中間選挙で民主党が下院過半数の議席を獲得したことは記憶に新しい。その結果、これまで少数党の代表として下院の院内総務を務めていたナンシー・ペロシ氏(78)が下院議長に就任するための運動を開始。新会期開始の3日に下院で実施された投票で見事当選し、第63代下院議長に就任した。ペロシ氏は2007年から2011年まで第60代下院議長を務めた経験を持ち、今回が2度目の就任となる。

◆下院議長が持つ「大統領継承順位2位」のパワー
 アメリカの下院議長は人々が思うより強い政治的パワーを持ち、上院議長を兼任する第1位の副大統領に継ぎ第2位の大統領継承順位を持つ。つまり、もしトランプ大統領がなんらかの理由で大統領職を退いた場合、まず1位のマイク・ペンス副大統領が大統領に就任する資格を持ち、その次がナンシー・ペロシ氏というわけである。

                                                                                                                 

 ドナルド・トランプ大統領が民主党との対立を深めるなか、11月の中間選挙の前に共和党が上下院で過半数を握っていた際、民主党とその支持者の間にはどことなく諦めの雰囲気が漂っていた。しかし、民主党が勢力を盛り返した下院でペロシ氏が議長に就任した意義は大きい。ペロシ氏と上院院内総務を務めるチャック・シューマー議員の2人は、いまやトランプ大統領の見張り番と化し、いまも続く連邦政府機関閉鎖の理由となったトランプ氏の「国境の壁」問題に抵抗を続けている。

Text by 相馬佳

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