香港政府、民主化運動家に議会選挙の出馬禁止判断を下す

Voice of America / Wikimedia Commons

 一国二制度とは、中国本土と香港、マカオを統一した主権国家としつつも独立した政治制度を与える構想である。香港には独自の立法府、司法府、行政府が設置されており、本土とは異なる法制度や選挙制度を持つ。

 周氏は21歳の女子大学生で、大の日本好きだ。日本のバラエティ番組を観て日本語を独学したという彼女は、今では日本語のみでインタビューをすることすらできる(香港フリー・プレス紙)。また、彼女のツイッターはほとんど日本語の書き込みで、香港政治についてだけではなく大好きな日本のアイドルグループについても投稿している。

 周氏は学生団体「學民思潮」の中心メンバーとして、2012年の中国愛国政策の反対デモや雨傘運動にリーダー的存在として関わってきた。今は同じく學民思潮に所属していた黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏や羅冠聰(ネイサン・ロー)氏と設立した「香港衆志」の常務委員として活動している。

                                                                                                                 

 周氏の出馬を取り消す決定に対し、世界中から批判が集まっている。欧州連合(EU)は先月29日、政治理念を理由に出馬を禁止することは「市民的及び政治的権利に関する国際規約」の違反であるとし、香港政府の判断を非難する声明を発表した。また、国際NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の研究員マヤ・ワング氏は、「北京政府と香港政府は、香港市民のすでに限られている選挙権を損なおうとする動きを一層強めている」と主張した(ニューヨーク・タイムズ紙)。

Text by Masaru Urano