シェイクスピアの名言|四大悲劇を描く劇作家の言葉を英語付きで紹介
シェイクスピアとは、イングランド王国(イギリス)の有名な劇作家である。四大悲劇と呼ばれる『ハムレット』『オセロ』『リア王』『マクベス』をはじめとし、『ロミオとジュリエット』など誰もが一度は聞いたことがあるであろう名作を残した。
人の心をつかむ作品を生み出したシェイクスピアは、心に響く名言も多く残している。今回は劇作家シェイクスピアの名言を、英語付きで紹介する。
目次
シェイクスピアのプロフィール
名前 | ウィリアム・シェイクスピア |
英語名 | William Shakespeare |
出生地 | イングランド王国 ストラトフォード=アポン=エイヴォン |
誕生日(洗礼日) | 1564年4月26日 |
没年月日 | 1616年4月23日(51歳没) |
職業 | 劇作家、詩人、俳優 |
活動期間 | 1589年 ~ 1613年頃 |
主な代表作品 | ロミオとジュリエット(1596年) ジュリアス・シーザー(1599年) ハムレット(1601年) オセロ(1604年) リア王(1605年) マクベス(1606年) |
シェイクスピアの生涯
劇作家や俳優として数々の名言を生み出したシェイクスピア。名言を生み出すには、どのように生き、どのような活躍をしてきたのか。シェイクスピアの人生を振り返っていく。
シェイクスピアの生い立ち
シェイクスピアは皮手袋商人の父と、裕福な家庭出身の母の元に生まれた。正確な誕生日は不明だが、1564年4月26日が洗礼日とされている。幼少期はシェイクスピアのほか7人の兄弟・姉妹たちとともに、イングランド王国ストラドフォードで過ごした。
青年期では18歳で結婚、19歳の時に第1子長女を授かった。1585年に双子の長男と次女が誕生。その後1592年頃にロンドンで活動しているが、いつストラドフォードから移住したかなど、双子誕生から7年間の活動は不明である。
シェイクスピアの活躍
シェイクスピアといえば、四大悲劇である『ハムレット』『マクベス』『オセロ』『リア王』が有名だ。そのほか『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』など、ストラドフォードから移住したロンドンで、現代にも名の残る有名な作品を生み出した。
劇作家として名のあるシェイクスピアだが、その一方で俳優としても活動している。出演作としては、『ハムレット』や『ヘンリー五世』などが有名である。1613年頃に引退するまで、シェイクスピアは作家としても演者としても演劇の世界で活躍を続けた。
シェイクスピアの名言を英語付きで紹介
名作を生み出してきたシェイクスピアの言葉は、その意味を考えさせられる名言が多い。シェイクスピアの名言で、自分自身を考えるきっかけにしてほしい。
「私たちの運命を握るのは星などではない。己自身なのだ」
”It is not in the stars to hold our destiny but in ourselves.”
「1分遅れるより、3時間早すぎるほうがよい」
”Better three hours too soon than a minute too late.”
「すべてを愛し、信じるべき人を信じ、誰にも悪いことをしてはいけない」
”Love all, trust a few, do wrong to none.”
シェイクスピアの作品を彩る名言を英語付きで紹介
シェイクスピアの作品には、その一言だけで観客を物語に引き込むほどの名言が存在する。ここでは、作品の中に登場する名言を英語付きで紹介する。
『ハムレット』の名言
『ハムレット』とは、シェイクスピアの四大悲劇の1つだ。主人公はデンマークの王子ハムレット。ハムレットがデンマークの王である父を毒殺し、母を妃として王位に就いた叔父に復讐する物語である。
「生きるべきか、死ぬべきか。それが問題だ」
”To be, or not to be, that is the question.”
「簡潔こそが英知の真髄である」
”Brevity is the soul of wit.”
「何より重要なのは、自分自身に嘘をつかないこと」
”This above all: to thine own self be true.”
『マクベス』の名言
『マクベス』とはシェイクスピアの四大悲劇の1つであり、そのなかでも最後に書かれた作品。主人公は、スコットランド王マクベスをモデルとした将軍マクベス。主君を暗殺し王位に就いたマクベスが、暴政を行った末に暴君として打倒される物語である。
「楽しんでやる苦労は、苦痛を癒す」
”The labor we delight in cures pain.”
「きれいは汚い、汚いはきれい」
”Fair is foul, and foul is fair.”
「人生とは、歩く影にすぎないのだ」
“Life is but a walking shadow.”
『ロミオとジュリエット』の名言
『ロミオとジュリエット』とは、シェイクスピアの描いた悲劇的な恋愛作品の1つ。イタリアを舞台とし、代々対立する2つの家系に生まれたロミオ(モンタギュー家)とジュリエット(キャピュレット家)の悲恋の物語である。
「おお、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」
”O Romeo, Romeo! Wherefore art thou Romeo?”
「あの窓から射しこむ光はなんだ?あちらは東、だとすればジュリエットは太陽だ」
”What light yonder window breaks? It is the east, and Juliet is the sun.”
「もう行ってしまうの?まだ今日は終わらないのに。あなたの怯える耳に響くそれはナイチンゲールで、ヒバリじゃないわ」
”Wilt thou be gone? It is not near day. It was the nightingale,and not the lark,That pierc’d the fearful hollow of thine ear.”
まだまだあるシェイクスピア作品の心に刺さる名言
『ヴェニスの商人』や『お気に召すまま』など、ここまでに紹介した以外にもシェイクスピアは多くの作品に名言を残している。心に刺さる名言をぜひ知ってほしい。
「悪魔も自分の目的のためなら聖書だって利用できる」
”The devil can cite Scripture for his purpose.”
『ヴェニスの商人』より
「この世は舞台だ。そしてすべての人は役者である」
”All the world’s a stage,And all the men and women merely players.”
『お気に召すまま』より
「自分が知っている以上のことを口にしてはいけない」
”Don’t talk more than you know”
『リア王』より
「人間はなんて美しいのだ!」
”How beauteous mankind is!”
『テンペスト』より
シェイクスピアの名言や人生に触れるおすすめの作品
シェイクスピアの名言や、シェイクスピアの人生に興味を持った人は、映像や本でさらに深く触れてみることをおすすめする。ここで紹介する映像ではシェイクスピアの人生を、本ではシェイクスピアの名言を知ることができる。
『シェイクスピアの庭(DVD)』
出典:Amazon
シェイクスピア作品に監督や主演として多く関わってきたブラナー氏による「シェイクスピア」の作品。
監督:ケネス・ブラナー
主演:ケネス・ブラナー
上映時間:1時間41分
『シェイクスピア名言集(岩波書店)』
出典:Amazon
シェイクスピアの名言をエピソードを交えて紹介した1冊。英語付きで勉強にも使える。
著者:小田島 雄志
『シェイクスピア 人生の名言(ベストセラーズ)』
出典:Amazon
シェイクスピア作品の名せりふを抜き出した、シェイクスピア作品に浸れる1冊。
著者:佐久間 康夫
『心を支えるシェイクスピアの言葉(あさ出版)』
出典:Amazon
シェイクスピアの名言が、作品のどのシーンで登場するのかを知れる1冊。名言の意味も考察されている。
著者:河合 祥一郎
シェイクスピアの洗練された名言に触れよう
イギリスの誇る劇作家シェイクスピアの名言は、今なお世界中の人々の心に響き、色褪せない。シェイクスピアの生み出した作品の中には、紹介しきれない多くの名言がまだまだ残されている。この記事をきっかけに、ぜひ洗練された言葉の数々に触れてほしい。
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