ファストフードを食べると身体に何が起きるのか? 7つの危険と脱却のヒント
◆6.骨・歯への影響
ファストフードが肥満につながりやすいのは前述の通りだが、一度肥満体型になってしまうと骨への負担も増大する。カリフォルニア州立大学の研究では、肥満の人はそうでない人よりも筋肉量と骨密度が低下し、転倒による骨折のリスクが増すことが判明している。
ではやせ型の人なら骨への影響がないかというと、そうとも言えないようだ。ファストフードに含まれる多量の塩分が骨粗しょう症を招く可能性があるからだ。たとえばビッグマック単品に約1000ミリグラムものナトリウムが含まれており、アメリカにおける一日あたり許容量の3分の1を軽く超えてしまう。日本では食習慣の違いから許容量自体が多めに設定されているため、許容量に占める割合としては小さくなる。しかし販売されている同商品に含まれる食塩相当量はほぼ同様の数値であり、健康リスクとして注意を払いたい。
また、骨と並んで歯への影響も顕著だ。ヘルス・ライン誌は、ファストフードや加工食品などが口内を酸性に傾けがちだと紹介している。これによって歯を守るエナメル質が失われるほか、バクテリアが定着しやすくなり、虫歯になりやすい環境が整ってしまうことになる。