ファストフードを食べると身体に何が起きるのか? 7つの危険と脱却のヒント
◆4.気分と脳のはたらき
身体機能だけでなく、偏った食生活は心にも影響してしまうようだ。英ケンブリッジ大学が発行する栄養学術誌の『パブリック・ヘルス・ニュートリション』は、ファストフードとうつ症状との関連を指摘する論文を掲載した。ファストフードや菓子パンなどを頻繁に食べる人は、そうでない人よりもうつ病になる可能性が51%ほど多いという。
ほかにも気分への影響は大きく、ETNT誌はカロリーの過剰摂取が無気力を招くほか、オメガ3脂肪酸の欠如によって苛立ちを覚えやすくなると紹介している。気持ちの問題だけでなく、脳機能への影響も重大だ。同誌は管理栄養士の見解として、ファストフードに含まれる飽和脂肪酸が記憶力と認知機能を低下させるとも紹介している。
栄養学の学術誌である『アパタイト』は、飽和脂肪酸や炭水化物などを多く含む食品と記憶・学習機能低下との因果関係を示唆している。アルツハイマーとパーキンソン病のリスクを上昇させるとも考えられており、ジャンクフードの長期的な摂取は大きな代償を伴うようだ。