ファストフードを食べると身体に何が起きるのか? 7つの危険と脱却のヒント
おいしく手軽に食べられるファストフードだが、忙しさにかまけて頻繁に食べてしまうのは考えものだ。高カロリーかつ、糖分、塩分、飽和脂肪酸、そして添加物の宝庫となっており、一方で必須栄養素に乏しい。食べ過ぎは肥満につながるだけでなく、免疫力の低下や気分の沈滞など思わぬ結果につながる危険性がある。海外の学術論文やヘルスケア情報誌などが紹介するデータをもとに、ファストフードに隠れた7つの危険性を見てみよう。食べ過ぎを防ぐちょっとしたテクニックも末尾でご紹介したい。
◆1.肥満と糖尿
ハンバーガーやピザばかりを食べていると太るイメージがあるが、これは科学的にも証明されている。3000人の若者を対象にしたアメリカでの追跡調査により、ファストフードをよく食べる人ほど肥満と2型糖尿病を患う可能性が高いことが確認された。
ファストフードを週1回以上摂取すると肥満を招き、週2回以上ではメタボ症候群・2型糖尿病・慢性心疾患のリスクが上昇する。半数のアメリカ人は週1回以上食べているため、ワシントン・ポスト紙はこの潜在的なリスクを「衝撃的」だと述べて警鐘を鳴らしている。
含有カロリーは著しく、たとえばクォーター・パウンド(約113グラム)のパティが挟まったバーガーは、ポテトなどサイドメニューを除いた単体でも500キロカロリーに及ぶ。ほか、米ファミリー誌のリーダーズ・ダイジェストは、バーガー単品は脂質25グラム、炭水化物40グラム、糖質10グラム、ナトリウム1000ミリグラムを含んでいると紹介しており、栄養バランスに乏しいことがわかる。
さらにポテトや炭酸ジュースなどを一緒に食べれば、炭水化物の量は相当なものだ。医療・健康情報を伝えるメディカル・ニュース・トゥデイ誌(以下MNT)は、こうした炭水化物によって多量のインスリンが分泌され、空腹感が促されることで次の食事に手が伸びやすくなってしまうとも述べ注意を喚起している。含まれるカロリー量に反して空腹感を覚えやすいとは意外な罠だ。