豪シドニー、アスベスト汚染 公園、学校、病院60ヶ所以上に拡大

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◆ブリスベンでもアスベスト汚染拡大か
 ニューサウスウェールズ州は、廃棄物全般の処理行為・埋立てに廃棄物税を課している。大都市圏では現在、トン当たり163豪ドル(約1万6000円)が徴収されることから、アスベストに汚染された資材の埋立処分は、費用がかかる(ABC)。

 元ニューサウスウェールズ州環境保護局長のバリー・バフィアー氏によると、この費用の影響で、DIYリフォーム業者や悪徳業者がアスベストをリサイクルに紛れ込ませる可能性があるという。「このシステム自体が、業者による不正を招く要因になっている」と、バフィアー氏は語る。(ABC)

 ガーディアン紙オーストラリアが1月公表した調査結果によると、ニューサウスウェールズ州環境規制当局は、盛り土の生産者が地域へのアスベスト飛散防止規則を遵守していないことを10年以上前から把握していたという。

 近隣のクイーンズランド州ブリスベンでも、アスベスト汚染が広がっている。同州環境科学イノベーション省(DESI)は2月20日、リサイクル緑化管理会社NuGrowの廃棄物施設で政府による調査が行われ、同社のマルチ材の汚染を確認。供給先の25ヶ所のうち、1つの学校で危険物質が確認されたとしている。同社によると、供給先25ヶ所のうち、半数が検査の結果待ちの状態にあるという。DESIエグゼクティブ・ディレクターのブラッド・ワース氏は、汚染された可能性のある有害物質が市民の庭に供給されたかどうかは明らかになっていないとした。(ABC、2/28)

Text by 中沢弘子